Long novel(10years later)
□第7話
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「……桜?なんで…」
気がつくと、少し先に大きな桜の木が花を満開に咲かせていた。淡い桃色が闇の中に映え、輝いて見える。
綺麗…綱吉は感嘆の声を漏らした。
だけどどうして桜の木が…?何も無かった筈なのに…?そっと、桜の木に近づく。
『――何をしている』
突然、桜の木から声が聞こえたため綱吉の体がビクリと跳ねる。桜の木が…喋った!?
『驚いたな。まさかここでお前と会うなんてな…沢田綱吉』
(あれ?この声…)
よく見ると、声は桜の木からではなく木の枝に腰掛けていた人物からのものだった。
身に纏う漆黒が闇と同化する。
「……ソラ…?」
思いもよらない人物に綱吉は暫し呆然とした。その間にソラはふわりと綱吉のすぐ目の前に降り立つ。
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