Long novel(10years later)
□未来の女王、過去の大空〜序章〜
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静かな森の中に開けた場所がある。その中心にはひとつ黒い棺が鎮座していた。
棺に描かれたボンゴレの紋章とXの文字。
「…………」
それを見つめて佇む、一人の少年。少年は、髪や服装から何まで全てが漆黒だった。
不意に少年の目から一筋の涙が流れる。暫く無言のまま涙を流していたが、やがてそれを拭い、漆黒の瞳に決意の色が宿る。
「…待っていろ」
懐に仕舞っていた小さな袋を取り出し、ギュッと握りしめる。
「未来は必ずオレが変える―――!」
少年は持っていた仮面を装着すると、足早にその場を去った。
新たな物語が、今、幕を開ける。
END
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