Long novel(10years later)
□第2話
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この未来に…
―――希望はあるのか。
《第2話》
「………」
夜明け前の深夜、優弥は眠らずに布団の中にくるまっていた。
逡巡するように黙り込んでいたが、意を決したのか体を起こし、通信機を手に取って話したい相手へと繋げる。通信はすぐに繋がった。
「もしもし」
『…優弥かい?』
相手の声は、明らかに悲しみに震えていた。無理もない…優弥は悲しげに顔を歪める。
『今、日本は深夜じゃなかった?駄目じゃないかちゃんと寝なきゃ』
「…人の事言える立場?自分だってろくに寝てない癖に」
優弥の指摘に相手が苦笑する気配を感じる。
『……彼は僕にとって特別だったんだ』
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