Long novel(10years later)

□第6話
1ページ/11ページ

大空を守護する者よ。


貴様に覚悟はあるか。


もし貴様に覚悟があるのなら―――…


我らはボンゴレの証、大いなる力を与えよう―――


《第6話》


早く脱出しないと死ぬ…雲雀の言葉に球針態に閉じ込められた綱吉は焦りの色を浮かべる。

「10代目を殺す気か!?出しやがれ!!」

憤る獄寺の声が聞こえる。大丈夫だと言って安心させようと口を開くが、

「弱者が土に還るのは当然の事さ」

雲雀の声に開きかけた口を止める。


そして…


「――第一、沢田綱吉を殺す理由があっても生かしておく理由が僕にはない」


心が凍った、気がした。


「………」

雲雀は呆然と立ち尽くす獄寺達を面白そうに眺める。

自分を敵と認識した二人の顔。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ