Long novel(10years later)
□第8話
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「――計画通り、事は進んでいますよ」
グロ・キシニアとの対戦直後、意識を失ったクロームをそっと壁にもたせかけた骸は笑みを浮かべる。
「…貴方は貴方でしっかりと己の役目を果たして下さいね」
サラサラと粒子となって骸の体が消えて行く。
「…ご武運を―――ソラ」
《第8話》
「………揃ったね」
一通り駒の揃ったチェス盤を見て、優弥は呟いた。
「…問題は僅かな時間でどれだけ成長できるか、なんだけど…え?…問題ないって?」
部屋には優弥しかいないのにかかわらず、優弥はまるで誰かと話しているかのような口ぶりで喋り続ける。
「…貴方は意外に楽観的というか何というか…まあ信じるしかないのも事実だけど…」
呆れたように溜め息を吐いた優弥だが、やがてフ…と不敵な笑みを見せる。
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