Short novel(10years later)

□そして僕らは惹かれあう
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ダメダメで弱い地味なオレと、完璧で強くて美人でちょっぴり怖いヒバリさん。

正反対なオレ達が、惹かれあうのは何故だろう?


《そして僕らは惹かれあう》


「――まるでダメじゃないか」

過酷な修業により傷だらけでうずくまる綱吉に、彼の今の家庭教師であり、ここまで綱吉をボロボロにした張本人である雲雀は冷たい言葉を投げかける。

対する綱吉は雲雀に反抗的な視線を向けるが、ダメージが大きすぎるのか立ち上がる事ができない。

「立ちなよ」

「ぐぁっ!!」

そんな綱吉にはお構いなしに雲雀は素早く近づき、彼の鳩尾を蹴り上げる。

更なる痛みに体を震わせる綱吉の髪を雲雀は躊躇なく鷲掴み、その小さな体を持ち上げる。

美しい雲雀の顔に殺意の籠もった笑みが刻まれる。
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