Short novel
□五月の空、生誕の女王
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こどもの日が誕生日だなんて、何だか意外なようで、似合っているようで、思わず笑ってしまった。
《番外編:五月の空、生誕の女王》
本日は晴天。世間ではゴールデンウイーク初日を迎えていた。
その中を綱吉は何か悩んでいる様子で並盛町を歩き回っていた。
「…はあ…」
思わず深いため息を吐く。
理由は昨日のリボーンとの会話にあった。
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『おい、ツナ。5月5日が何の日か知ってるか?』
『決まってるだろ?こどもの日だよ』
『ちげーぞ』
馬鹿にしてるの?と口を尖らせながら答える綱吉に、リボーンは即座に否定する。
『5月5日はな、ヒバリの誕生日なんだ』
『……ヒバリさんの!?』
綱吉は驚きの声を上げる。