月★光

□02理由無き殺人
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例えば君が愛しかったから






この女が憎かったから?








ただ、血が見たかったから









(理由無き殺人)











『…だるいわ』

『…だるいね』

『…だるいな』


金田とタミヤと私は(この面子は結構珍しい)、放課後の街中をぶらついていた。


『今日、中止になったのなんでだっけ?』

『ジャイボが派手にやらかしたせいで足がつきそうなのよ。バラバラにしすぎて事故じゃ言い訳できないかもだって。』

『ああ、あの女教師な』

『確かに、やりすぎ感はあったよねぇ』


あの女教師を殺した後、ジャイボは『解剖学の追及(笑)』とか言いながら、(年齢的にそろそろ弛み始めた)女の肉体を五体バラバラにしたのだ。


『解剖学って言うのはピンセット2本で筋繊維を一本一本剥がしてくのに意味があるのにねぇ』

『アンタ、今結構怖い事言ったわよ』

『でも最後の方は“ジャイボの内臓口座”になってたよな…』

『なんであんなに内臓に詳しいのかな、ジャイボは…』

『これが横隔膜だよ★焼き肉で言うとハラミだよ★キャハッ★とかいわれてもねぇ。』

『焼き肉なんて食べた事ないしな』

『ね〜。』





『みんな、僕を呼んだ?キャハッ★』



『『『!!!!』』』
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