たんぺん
□誕生日、ありがとう
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「今日は、御代はいいよ」
「 ? 何でまた。」
今日はなにか、何かがおかしい。
「今日、総悟くん誕生日なんでしょう?」
「 ! 」
びっくりした。
自分が忘れてたのもそうだけど、違う、そんなことより、
何でこいつが知ってんだ。
「‥‥わざわざ聞きに行ったんだよ、屯所まで!
なんか、地味な子が教えてくれてね、総悟くん言わないから‥‥」
そうだ、と言って、どこからか小さな包みを取り出す。
動けなくなった俺に、可愛くラッピングされたそれを手渡すと、
ふわりと笑った。
「お誕生日、おめでとう!」
屯所に戻ると、待ってましたと言わんばかりに
近藤さんがパーティーを開いた。
「総悟ぉ!何が欲しいか言ってみろ!」
「‥‥‥副長の座」
「テメェ‥‥」
「じゃあ土方の首」
「上等だごるぁあ!!」
「あっはっはっは」
誕生日、ありがとう
(プレゼントにはアイツが欲しい)
(そんなこと、言えるわけねぇだろぃ)
→あとがき