短編
□アジマリ 執事&お嬢様(?)パロ
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「(ここはどこだろう?)」
ただ今マリアローズは途方に暮れていた。
だって目を開けたらいきなり視界に飛び込んできたのは城だよ!?真っ白い城!!
そして辺りを見回す。城に続く大きな道が一本あり僕の腰辺りには美しい薔薇が咲き乱れていてその下の芝生は緑に輝き、木は綺麗に手入れされている。
そしてフッと自分の服装を見た。
「どうして…」
思わず漏らしてしまった呟き。でもこれは仕方がない。だって
「(何でドレス何だよ!!)」
フワフワの真っ赤なドレス。
そして胸には大きな薔薇がついている。
今すぐ脱ぎ捨てたい!
しかし脱ぎ捨てたら素っ裸の変態だ。それだけは絶対に嫌だ。
そしてもう一度目の前にある大きな城を見上げた。
「(とりあえず入って見ようかな)」
邪がでるか、蛇がでるか
分からないが進まないと何が起きているのかも分からない。そう思い扉に手をかけた。
扉を開けると最初に飛び込んできたのは床に引かれた高そうな赤い絨毯。大きな立派な階段。豪華なシャンデリア。
そして
「「お帰りなさい。お嬢様」」
執事服をビシッと着こなし胸に手を当てニッコリ微笑む薄青い目で黒髪の細身の男。