アイシールド21短編夢小説置場

□ナマエ
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「ねぇねぇねぇねぇ
峨王くん…」

またか…

「峨王くん…おーい…」

こいつと隣が席になってから、いっつも古典の授業になると、話しかけてくる。

「聞こえてるんでしょ…峨王くんってばぁ」

本当に俺に話し掛けてくる女なんて、ほとんどいねぇのに、この女は、飽きもせず俺に、話し掛けてくる。

「峨王さぁん…」

どんどん声の元気が、無くなっていってるのが、わかる。
そろそろだな…

「うぅ〜力哉ぁ」

「なんだ」

「やった。やっと返事したぁ」

「用件を言え」

「暇ぁ〜」

「…」

「何で無視するの??」

「はぁ用件になってねぇ」

「暇なんだもん…眠いし…」

「なら寝ろ」

「駄目だよ。授業中なんだから!!」

「…お前言ってること
矛盾してるぞ」

「そう??それより昨日ね・・・・・」

その後も古典の時間の間、ずっとこいつは、俺に話し掛けてくる。

本当に変わった奴…
でも、すげぇ面白い奴…
「あっさっき私ずっと話し掛けてたのに、何ですぐ反応してくれなかったの??」

「…」

「峨王くん…??」

「さぁ何でだろな」

「答えになってなぁい」
その後もチャイムが
鳴るまで話し続ける
こいつ…

『何ですぐ反応してくれなかったの??』

ナマエ

オ前ニ名前デ呼ンデ欲シカッタカラ。

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