Novel
□タッグバトル
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『マリン!頑張りなさいよっ!』
『うちらの代表なんやから頼むで!』
『わたくし…不安ですけど真森っちを信用して頑張りますわ!…バンジさん、よろしくお願いしますですわ。』
マリンがそう言ってチームを組んだバンジにぺこりと頭を下げた。
『ま、せいぜい俺と蓮の足だけは引っ張んないでくれよ。』
バンジはそう言ってマリンと真森を見てへんっと笑った。
『まぁっ!』 「主人にそっくりで性格の悪い奴だな!!」
「はぁ?」
当然蓮には聞こえていないのだから蓮は首を傾げていた。 蓮と真森チームがそんなやりとりをしているうちに秋と咲智チームはもうすでに動き出そうとしていた。
「ライア!睨み付ける!!」
咲智のライアがマリンをキッと睨み付けた。その迫力のある目にマリンは今にも泣き出しそうだ。
「マリンーー!!可哀相だけど泣くなー!……俺が泣きたいよ……「アホかお前は!さっさと指示出せよ! バンジ、葉っぱカッター!!」
バンジの得意の葉っぱカッターがバロン目掛けて飛んでくる。 バロンは持ち前のスピードで軽く交わした。
「バロン!あまごい!」「ライア!かみなり!!」
二匹の絶妙なコンビプレーで見事なコンボ技を繰り出した。 ライアのかみなりはバロンのあまごいによって命中率がアップした為、バンジとマリンは慌てて走り回ってかみなりから逃れようとしていた。
『真森ーっ!マリンが可哀相だわ!!』
『このままじゃ真っ黒マリンの出来上がりや!』
「真っ黒マリン…? 俺の可愛いピンクボディのマリンが真っ黒に……!? いやーーーーーーーっっ!!!! マリン、転がって避けろーっ!」
マリンは身体を丸めると雨とかみなりの中を転がり始めた。
「ライア、プリンはいい!フシギソウだけ狙え!」
「あいつには仕返ししてやらねぇと…バロンもかみなりだっ!」
バロンとライアのかみなりがバンジ目掛けて放たれた。
「寄ってたかって俺のバンジを虐めんなぁっ!避けろ、バンジっ!」
しかしバンジはどちらに避けていいのかわからず咄嗟に動く事が出来なかった。
その様子を転がりながら見ていたマリンがUターンをして物凄い速さでバンジを突き飛ばした。
バンジはそのまま地面に落ちたものの、かみなりに当たらずに済んだ。
『いってぇ!!何すんだっ!』
『かみなりから守ったんですわ。危なかったですわね…。』
マリンはニコッとバンジに笑いかけた。
『………誰も頼んでねーよ。勝手な事しやがって…。』
バンジはプイッとそのまま横を向いてマリンと目を合わせなかった。
「このフシギソウめぇ!俺のマリンに危険を侵してまで助けてもらっといてその態度はなn…『きゃあーーっvVツンデレですわぁっ!! うふうふうふふ……vV』
マリンの腐女子魂に火がつき、マリンの本性を知ったバンジ、バロン、ライアは驚いてマリンを見ていた。