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□タッグバトル
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「じゃあまずはポケモンを決めないとだな!……っつっても俺はこのバロンしか持ってねーけど。」
「秋はバロンか。
じゃあ、ここは電気コンビってことでライアにするよ。」
咲智は言いながらモンスターボールからライアと呼ばれたレントラーを出した。
「おっ!向こうは2人とも電気タイプだぜ!
俺は勿論このバンジだ!
おい、真森!地面タイプ出せよ。俺、生憎地面はいないんだ。」
「いや、アイツら見てわかるだろ?俺も持ってないから。」
真森はさっきまで真森が使っていた枝で絵を描いているライド達を指差して言った。
「じゃあ、相性的にはそのピカチュウがイマイチだな。
リザードかプリンを出せよ。」
「俺に指図するなっ!
…さぁどいつがいいかなぁ…?」
『私に決まってるじゃない♪』
『一番可愛いウチに決まっとるやろ?』
『わたくし、咲智様相手に戦うのは嫌ですわ…』
「じゃ、マリンは今回はお休みだな!
じゃあ、ライd『がーーーん……!!そ、そんな……』
余程バトルがしたかったのレイムは固まってしまった。
「あーごめんって。ほら、可愛い可愛いレイムはバトルで傷つけたくないんだよ。」
『えっ!えへへへv
そうやなぁ。ウチ可愛いもんなぁ、うふふv』
「そうs『それって私が可愛くないってことっ?!うわーん…』
何故かギャーギャー騒ぎ始める真森のポケモン達と焦り出す真森を見て、他の3人はポケモンと会話が出来るのも苦労するんだなぁと思った。
「おい、いい加減決めろよ…
何なら俺が適当に決めてやる!よし、コイツだっ!」
蓮が選んだのは真森のお気に入りであるマリンだった。
「NOOooooーー!!!
やっぱりお前も俺のマリンを狙っていたんだな、その目がやらしいんだよっ!」
「なっ!お前が早く決めないから俺が代わりに決めてやったんだろっ!それに俺はバンジ一筋だっ!」
「そっかぁ俺の誤解かぁ…すみませんでした蓮様。」
またしても皮肉たっぷりに真森は言うが、咲智がまぁまぁと止めたおかげでなんとか2人の怒りはおさまり、ようやくバトル出来る状態になった。
4人と4匹はそれぞれの位置につき、相手を睨みつける。
いよいよタッグバトルスタートだ。