Novel

□タッグバトル2
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バロンの放つ眩しい光りによってライドの煙幕は効果がなくなってしまった。

『眩しくて何も見えない〜!』

『くそっ、何すんだっ!!』

ライドとバンジは目をつぶってしまった。

「今だ、アルフ!ねっぷう!!」

アルフから高温の熱が発せられる。 熱はバンジとライドを飲み込んだ。

熱の煙がもくもくとあがり、だんだんと薄れていく。 煙の消えたあとからは…

ねっぷうによってかなりのダメージを受けたバンジとケロッとしたライドがいた。

『ちょっとアンタ!何で今のでぐったりしちゃってんのよ?』

『…っ馬鹿かお前?!俺は草タイプだぞ!?』

バンジは何とか立ちながらライドに言った。

「バンジ、まだやれるか?!おい、通訳しろ!」

蓮はバンジに優しく聞いてから真森に命令した。

「ちぇっ、命令しやがって…。」

真森は蓮に聞こえないように小さく呟いてからバンジの返事を聞いた。

『ふんっ、このくらい……まだやれるぜ!俺と蓮の二人だけで倒せるくらい余裕だぜ…!』

「…ホントはもう無理なんだけどお子様蓮に付き合ってやらねぇとだからやってやるよ、だってさ「適当な事ぬかしてんじゃねぇぞ。…バンジ、のしかかりだ!」

蓮はまだバンジがやれると判断して指示を出した。 バンジはバロンに飛び掛かってそのままのしかかった。

『重いな、このやろー!』

『テメーこそチクチク尖ってんじゃねぇ!』

バロンはバンジに押し潰されながらも喧嘩をしていた。

『まぁ…。何て汚い言葉かしら…。』

『飼い主に似るっちゅーしな。』

「バロン、十万ボルトだ!!」

バンジが乗っかったままバロンは強力な電撃を放った。

通常、草タイプにはあまり電気は効かないはずだがバロンの高い攻撃能力とアルフから受けたダメージによってバンジは体力がもうほとんど無くなってしまっていた。

『ちょっとぉ!レディー一人を残して退散するつもり?!』

ライドがバンジに駆け寄って言う。バンジは悔しそうにライドを睨むとまたふらつく足で立ち上がった。

「バンジ、もういい!戻れよ!」

蓮がそう言うがバンジは戻ろうとせずまだ戦おうとしていた。

『…まだ大丈夫…!』

バンジは蓮を振り返ってそう言い、真森に通訳するように言った。

「バンジはまだ…「いや、もう無理すんな。バンジの事だ、まだやれるとか言ってるんだろ?無理してんのが見え見えなんだよ。言葉がわかんなくったってバンジの言う事だったら俺はわかるぜ。」

蓮はそう言ってバンジに近づいていった。
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