☆短編☆
□☆大事☆
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☆大事☆
〜有紀の部屋〜
「最近キラ、私よりラクスの方にいるような気がするのよね。私は、もうキラの恋人じゃないのかな?」
トントン。
「僕だけど、有紀いる?」
「キ、キラ。」
有紀は、ドアを開ける。
「キラどうしたの?」
「それは、僕が聞きたいよ。」
「どういうこと?」
「有紀、悩みない?」
「えっ?悩みはないよ。」
「本当?」
「うん。」
「ならいいけど・・・。もしも、悩みがあるなら僕に相談してね。」
「うん。」
キラは有紀の部屋から出て行く。
「なんで私が悩んでること知ってるんだろう?そうだ、アスランに悩みを聞いてもらおうっと。」
有紀は、アスランのところへ向かった。
「アスラン。」
「有紀、どうした?」
「あのね、相談にのって欲しいの。」
「キラに相談しろ。」
「アスランじゃないとダメなの。」
「キラのことか?」
「さすが、アスラン。」
「・・・で、相談というのはなんだ?」
「あのね。キラ、ラクスと付き合ってると思うんだけど。」
「はぁ?」
「だって、キラ最近、私の方よりラクスの方にいるもん。」
「そんな事か。」
「そんな事って何よ。私は、真剣なのよ。」
「大丈夫だって。キラはお前しか見てないよ。」
「そう?///」
「あぁ。」
「それならいいけど。アスランありがとう。」
「どういたしまして。」
有紀は、アスランと別れ、自分の部屋に向かった。
キラが隠れて話を聞いていたとも知らずに。
「有紀、アスランと仲良く話するなんて。有紀、僕よりアスランを好きになったんじゃ。僕は、有紀が好きなのに・・・。」
キラは、有紀の部屋に向かった。
〜有紀の部屋〜
「キラが私の事しか見てないって本当なのかな?」
トントン。
「誰?」
「僕だけど。」
有紀は、ドアを開ける。
「キラどうしたの?」
「有紀、さっきアスランと何話してたの?」
「えっ?」
「楽しそうに話してたよね?」
「相談にのってもらってたの。」
「相談は、僕に聞いてって言ったよね?」
「うん。」
「そんなに僕のこと信用できないの?」
「そんなことないよ。」
「じゃあ、何で?」
「キラの事だったから。」
「僕の事?」
「うん。最近キラ、ラクスと一緒にいるじゃない。だから、私はもうキラの恋人じゃないと思って・・・。」
キラは有紀を抱きしめる。
「キラ?」
「僕、有紀に心配かけてたんだね。ごめんね。僕は、有紀の事が一番大事だから。」
「キラ。」
有紀もキラを抱きしめる。
「これからは、有紀の側にいるから。」
「うん。絶対だよ。」
「分かった。」
有紀とキラは、お互いにキスをした。
(終わり)