☆短編☆

□☆好きな人☆
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☆好きな人☆

私、有紀は好きな人がいます。
その人の名前は、キラ・ヤマト先輩です。
キラ先輩は、とても優しくてかっこいいんです。
告白したいんだけど、キラ先輩は女子に人気だし、キラ先輩にはラクス先輩という彼女がいるという噂があるんですよね。
だから、一時はキラ先輩のことを諦めようと思ったんですけど、諦めることが出来ませんでした。

「有紀、キラ先輩が好きなら早く告白しろよな。」
「シンに言われたくないわよ。」
「何でだよ。」
「シンも好きな人いるでしょ?」
「!?///」
「やっぱりね。ねぇ、誰?」
「(有紀だって言えねぇよな。)・・・・・・誰だっていいだろ。」
「ま、いいけどね。私には関係ないことなんだし。」
「(関係ないことはないんだけどな。俺が好きなのはお前だって言えねぇし・・・。)・・・・・・。」
「そういえば、シンってキラ先輩と同じ部活だったよね?」
「そうだけど。」
「お願いがあるんだけど、キラ先輩に彼女がいるか聞いてきてくれない?」
「何で俺が?有紀が聞いてこればいいだろ?」
「イヤよ!!だって恥ずかしいじゃない?」
「・・・しょうがねぇな。俺が聞いてきてやるよ。」
「ありがとう。」
「あぁ///」

有紀とシンは教室に戻った。

〜放課後〜

「シン、昼にお願いしたことお願いね。」
「わかってる。」

シンは、部室に向かった。

〜部室〜

「キラ先輩。」
「シン、僕に何かな?」
「聞きたいことがあるんですけどいいですか?」
「うん。いいよ。何かな?」
「キラ先輩って彼女いるんですか?」
「え?何で君がそんなことを聞くの?もしかして、シン僕のことが・・・。」
「違います。友達が聞いてきてって言われたので。どうなんですか?」
「彼女はいないよ。でも、好きな人はいるけどね。」
「そうなんですか?」
「うん。そういえばシンも好きな人いたよね?」
「!?何で知ってるんですか?」
「ここの部活の人全員知ってると思うよ。」
「全員ですか?」
「うん。シンってわかりやすいからね。ねぇ、シンの好きな人の名前教えてよ。」
「先輩が教えてくれたら教えますよ。」
「わかった。僕の好きな人は、有紀っていう子だよ。」
「え?有紀って、1年のですか?」
「そうだよ。知り合い?」
「先輩に彼女がいるか聞いてきてって頼まれたのが彼女なんですよ。」
「そうなんだ。で、シンの好きな人は誰なの?」
「・・・俺も有紀が好きなんです///」
「僕たちライバルだね?」
「違いますよ。先輩の勝ちですよ。」
「何で?」
「有紀の好きな人は先輩なんですから。」
「!?///そうなの?」
「はい。」
「シンの間違いじゃないのかな?いつも、シンと一緒にいるし。」
「いますけど、有紀の眼中には先輩しか見てないし、それに先輩の話ばかりするんです。」
「!?///嘘だよね?」
「告白してみたらわかりますよ。」
「わかった。明日、放課後に屋上に来るように彼女に伝えてくれるかな?」
「わかりました。」

〜翌日〜

「有紀。」
「シン。何?」
「今日の放課後、屋上に来てってキラ先輩からの伝言。」
「え?何で?」
「行ったらわかるから。」
「・・・わかった。そういえば、キラ先輩に聞いてくれた?」
「あぁ。聞いてきた。」
「どうだった?」
「彼女はいないって言ってた。」
「彼女はってことは好きな人はいるってこと?」
「あぁ。」
「そっか・・・。」
「名前は聞いてないけどな。」
「ありがとうね。」
「あぁ。」

〜放課後〜

有紀は屋上に向かった。
有紀が屋上に行くと、キラ先輩が屋上にいた。

「待たせてスミマセン。」
「ううん。待ってないよ。」
「キラ先輩・・・何で・・・呼び出したんですか?///」
「キラでいいよ。有紀に言いたいことがあったんだ。」
「呼び捨て・・・なんか・・・出来ないですよ///言いたいことってなんですか?」
「僕がいいって言ってるんだから。僕が言いたいことっていうのは、僕は前から有紀のことが好きだったんだ。」
「えっ!?///それ、本当ですか?」
「うん。で、有紀は?」
「私も・・・キ・・・キラ先輩のことが・・・好きです///」
「キラでいいよ。キラって呼んでみて。」
「キ・・・キラ」
「言えたじゃん。あと、敬語もなしね。」
「うん。」

有紀とキラは、今日から恋人になりました。

「キラ大好きだよ。」
「僕も有紀のこと大好きだよ。」

(終わり)

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