☆短編☆
□☆ラブレター☆
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☆ラブレター☆
今日、有紀が学校に登校して、下駄箱を見ると手紙が入っていた。
「何これ?」
「ラブレターですわよ。」
「えっ?」
有紀が後ろを振り向くとラクスが立っていた。
「ラクス、おはよう。驚かせないでよ。」
「おはようございます。有紀。驚かせてすみません。」
「いいよ。で、これはラブレターなの?」
「はい。でも有紀は、彼氏がいらっしゃるのにおかしいですわ。」
「私に彼氏がいるってこと知らない人からじゃないの?」
「それはありませんわ。だって、みなさん知ってますもの。」
「え〜!?嘘でしょ?」
「本当ですわ。」
「何で?」
「それは、キラが彼氏だからですわ。」
「え?」
「キラは女子に人気がありますもの。だからすぐ噂が流れるのです。」
「なるほど。」
「で、どうしますの?」
「会ってみて断ることにするよ。」
「キラに言わなくていいのですか?」
「大丈夫。」
有紀とラクスは教室に戻っていった。
〜教室〜
有紀はさっき、下駄箱に入ってた手紙を読んだ。
場所は音楽室で、時間は放課後と書いてあった。
〜放課後〜
有紀は、音楽室に向かった。
〜音楽室〜
誰もいない・・・。
まだ来てないみたいね。
〜教室〜
「ラクス、有紀がどこにいるか知ってる?」
「・・・・・・教えられませんわ。」
「教えて(黒)」
「しょうがないですわね。聞いても怒りませんか?」
「うん。誓うよ。」
「じゃ、教えますわ。」
ラクスは、有紀にラブレターが来て、音楽室にいることを伝えた。
キラは走って有紀のいる音楽室に向かった。
〜音楽室〜
ドアが開く。
あの人が私にラブレターを下駄箱に入れた人ね。
「あのう。私、彼氏がいるんですけど・・・。」
「知ってるぜ。キラ・ヤマトだろ?」
「だったら何でラブレターを下駄箱に?」
「お前のことが好きだからに決まってるだろ。」
「でも私には、彼氏が・・・。」
「そんなの関係ねぇよ。俺はお前が・・・有紀が欲しいんだよ。」
男は、有紀の方へ歩いてきた。
有紀は、後ろへ下がっていったが、後ろの壁のせいでそれ以上下がることができなかった。
「もう後ろには行けないぜ。」
ヤバイよ。どうしよう。
「キラ〜。」
「彼氏の名前を呼んでも来ねぇよ。」
「何でなのかな?(黒)」
「「え?」」
ドアの前にキラが立っていた。
「キラ〜。」
有紀は、キラの方へ走っていった。
「君、僕の有紀に何をしようとしたのかな?(黒)」
「な・・・何もしてないです。(汗)」
「何もじゃないよね?これから有紀に近づかないでね(黒)」
「は・・・はい(汗)」
男は、部屋から走って出て行った。
「有紀、大丈夫?」
「うん。」
「ラブレターが来てたならなんで僕に相談しなかったの?(黒)」
「会って断ろうと思ったの。」
「僕は、ラクスから聞いてすごく心配したんだから。」
「ごめんなさい。」
「でも、有紀が無事でよかったよ。何かあったら僕に言ってね(黒)」
「うん(汗)」
有紀とキラはキスをした。
キラは、有紀に悪い虫がつかないように、有紀に近づく男たちに黒いオーラを出していたとか。
(終わり)