☆短編2☆

□☆水族館デート☆
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☆水族館デート☆

「征十郎、今週の土日空いてる?」
「一応、土曜が休みだよ。」
「本当?じゃ、土曜日デートしたい。」
「いいよ。行きたいとことかあるのか?」
「うん。前から征十郎と水族館に行きたいなと思ってたの。ダメかな?」
「僕が有紀にダメって言ったことあるか?」
「ううん、ないかな。征十郎、ありがとう。」
「お礼を言われるようなことはしてないよ。」
「征十郎とデートするの久しぶりだから凄く楽しみだよ///」
「僕も有紀とデートするの凄く楽しみだよ。10時に有紀の家でいいかな?」
「うん。」

〜土曜日〜

今日は、待ちに待った征十郎とデートの日。
この日のために服装を考えたりした。
征十郎に相応しい彼女でありたいし。化粧も頑張った。
なもう少ししたら、10時になる。

〜10時10分前〜
ピンポーン♪

玄関まで走って、ドアを開けると征十郎が立っていた。

「征十郎、おはよう。早いね。」
「おはよう。有紀に早く会いたくてね。嫌だった?」
「そんなことないよ。私も早く征十郎に会いたかったから///」
「良かった。今日の有紀の格好可愛いね。あと、化粧もしてるみたいだね?」
「ありがとう///か、可愛くなんかないよ///征十郎は格好良いよ///」
「ありがとう。じゃ、そろそろ行こうか?」
「うん///」

征十郎は有紀の手を握った。

「せ、征十郎///」
「どうした?」
「手。」
「有紀と離れないようにだよ。嫌だった?」
「ううん、恥ずかしいなと思っただけ///」
「可愛いこと言ってくれるね。」
「そんなことないもん///」

〜20分後〜

水族館に着いた。

「有紀、水族館着いたよ。」
「本当だ。」

受付に行き、お財布を出そうとしたら征十郎に止められた。

「有紀は出さなくていいよ。今日は、僕の奢りだから。」
「えっ!?いいの?」
「あぁ。いつも有紀とデート出来てないからそのお詫びだよ。」
「そんなこと気にしなくていいのに。征十郎は、主将なんだから大変なのは知ってるよ。それで征十郎忙しいのに誘ってごめんね。」
「そんなこと気にするな。僕は忙しくても有紀と一緒にいたいと思ってるから。」
「ありがとう///」
「有紀、どこから見に行く?」
「えーと、イルカショーが見たいかな///」
「わかった。」

征十郎は、自分が持ってる地図を広げてイルカショーを探す。

「有紀、ここからそんなに遠くないみたいだよ。」

征十郎は、有紀の手を握り歩き出す。

イルカショーに着く。

「人そんなにいないね?」
「そうだね。有紀、もしかしたら一番前で見れるかもしれないよ。」
「うん。」

自分たちの番が来て席に座る。

「征十郎の言ったとおり一番前だね?」
「そうだね。有紀、そろそろショー始まるみたいだよ。」

イルカショーが始まり有紀たちは、前を向いてショーを楽しんだ。

イルカショーが終わり2人はアイスを食べながら歩いてた。

「征十郎、イルカショー楽しかったね?」
「そうだね。でも、僕は有紀の楽しんでる顔を見てる方が楽しかったかな。」
「!?///征十郎のバカ///」
「そんなに怒らないでよ。ね?」

と言い、征十郎は有紀が持ってるアイスを食べる。

「!?///征十郎、私のアイス///」
「有紀が持ってるアイス美味しそうだったからね。」
「だからって・・・一言言ってくれればあげたのに。」
「それは悪かったな・・・有紀、アイス食べさせてくれないか?」
「さっき、食べたじゃん。」
「さっきはさっきだ。今は、有紀からのアイスが食べたいんだ。」
「・・・わかったよ。」

有紀は、征十郎の口の前にアイスを差し出し征十郎は有紀のアイスを食べる。

「やっぱり有紀から貰った方が美味しいね。」
「そんなことないと思うけど。」
「そろそろ他のとこに行くか?」
「そうだね。」

征十郎と有紀は歩き出す。
いろんなお店をまわってたら気になるお店を見つけ有紀は止まってしまう。

「どうした?」
「此処に入ってもいい?」
「あぁ。」

征十郎と有紀は、お店の中に入っていく。
有紀がお店の中を物色してると気になる物を見つける。

「有紀、それが欲しいのか?」
「気になっただけだよ。この2匹のイルカ1つずつに分かれるみたいだよ。それに片方ずつ色の違う石がついてるよ。」
「本当だな。赤と黒か。」
「ね、これ買ってくる。」
「僕が払うよ。」
「ううん、これは私が払いたい。」
「・・・わかったよ。」

有紀は、ストラップを持ってレジに向かった。

5分後、征十郎の元に戻ってきた。

「征十郎、買ってきたよ。」

有紀は買った袋を開け、黒の方を征十郎に渡す。

「はい、征十郎の。」
「ありがとう。何で黒?」
「だって、赤は征十郎の色だから私が持っておきたいんだよね。ダメかな?」
「いや、僕はいいよ。ってか僕もそっちの方が嬉しいよ。」
「良かった。」

征十郎と有紀は、早速携帯にストラップを付けた。

いつの間にか夜になっていた。

「征十郎、夜になっちゃったね?」
「そうだな。有紀の家まで送るよ。」
「ありがとう。」

手を繋いで2人で帰る。

数分後、有紀の家に着く。

「もう家に着いちゃったね?」
「そうだな。」

征十郎は突然有紀に抱きつく。

「!?///せ、征十郎?///どうしたの?」
「有紀と離れるのが嫌だったから。有紀はどうなんだ?」
「私だって征十郎と離れたくないよ。」
「このまま僕の家に行くか?」
「えっ!?///」
「冗談だ。」
「バカ///でも、嬉しかったかな。だから、いつか征十郎の家に行きたいな。」
「僕の家に行くとはどういうことかわかってるのか?」
「う、うん///一応///でも、征十郎なら全然いいよ///」
「本当、有紀には適わないよ。」

征十郎は有紀にキスをした。

「じゃ、また月曜に学校でな。」
「うん。」

征十郎は歩きだす。

「征十郎。」

有紀に名前を呼ばれ征十郎が振り向くと有紀が征十郎の口にキスした。

「有紀///」
「じゃあね///」

征十郎は有紀を抱きしめる。

「そんな可愛いことをするな///」
「ごめんなさい。」
「怒ってないよ。」
「本当?」
「あぁ。そろそろ家の中に入った方がいいんじゃないか?」
「そうだね。征十郎、今日はありががとうね。また月曜に会おうね。」
「あぁ、僕もありがとう。また月曜に会おう。」

征十郎は、自分の家に帰っていった。

〜終わり〜
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