WORST
□星に願いを
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星の降りだしそうな夜に
貴方と出会った
少し小高い公園の隅
綺麗な夜景が見えるそこに
引き寄せられるかのように
私は向かった
たった一つの人影は
まるで泣いているかのように空を見上げ
そこだけ星空の下の闇だった
隣に立ってみれば
私も闇に吸い込まれ
星空は余計に眩しく感じた
貴方は何を言うでもなく
睨む事も
立ち去る事もなく
ただ一緒に同じところを見て
あの眩しい光を羨んでいた
不意に抱き締められ重なり合う唇
あぁ、この人
ひとりぼっちなんだ
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