WORST

□星に願いを
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名前も声も知らない

そんなものは私達には必要なくて

星の降りだしそうな日は

二人あの場所で共に過ごした


約束なんかはもちろんしていない

毎日行ったわけでもない

偶然か

はたまた必然か

私が行った時は
必ず貴方がいた



貴方は私がいても
寂しそうな顔をしていて

それを隠すように何度も唇を重ねた


救ってくれと

言わんばかりに


その度に私は星に祈った






彼に光を
与えてください

.

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