WORST

□小悪魔ちゃん
1ページ/3ページ


しのぶが、秀吉といた

「どこに行く?」

「別にどこでもかまわねぇが、二人きりになりてぇな。」

「やぁだぁ〜!秀吉ったらぁ!実は私も…ヘヘッ」





小枝が、米崎といた

「見たい映画があるんだけど…」

「じゃぁ行くか。お前といれんならどこでもかまわねぇよ。」

「やぁだぁ〜!米崎くんったらぁ!実は私も…ヘヘッ」




そんな4人が、街で出くわした。





「「「「あっ!」」」」

そしてしのぶと小枝はお互いのツレへと近付く。

「あらぁ?小枝様ともあろう女がこの程度の男といるなんて。あんた最近レベル落ちたんじゃない?」

「こ…この程度…」

「なぁに言ってんのよしのぶ様。こんな普通な男。あんたこそレベルがた落ちじゃない。」

「普通…だと…」


「クールでいいじゃない!」

「こっちは優しさが売りよ!」



そして二人の間には火花が散る



二人は幼なじみで昔からとても仲がいい

スレンダーなスタイルと整ったその顔で、落とした男は数知れず

しかしそれが引きがねとなったのか、男に関してだけ二人ライバルとなる。


お互いのツレを罵るのも、二人の友情の一つだ。


「鈴蘭出身の東京でバンドやってる人のがマシじゃん。ほら、ボーカルの。」

「…ヒロミさんの事か?」
「…だろうな…」

「あ〜。でもしのぶが一緒にいたボクサーの方がタイプかも。鳳仙出身の。」

「び…美藤…?」
「だろうな…」

「でもさぁ、夢追いかける人って…」


「「なんか気が引けるよねぇ」」


「やっぱり小枝もそう思う!?」

「当たり前じゃん!!夢追いかけるならとことんいかせなきゃ!!」

「だよね!?やっぱ気が合うわぁ!」

「このノリでたまにはWデートってのもよくない!?」

「なっ…小枝…映画は…」

「いいねぇ!今丁度行く宛なくて困っちまってたからさぁ!」

「しのぶ…」

「「行こ行こっ!!」」

「「…」」



こうして二人に振り回されファミレスに入り、秀吉と米崎は二人の武勇伝をじっくり聞く事となった…



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ