SS的なもの

□水銀燈「お父様がいるのにお母様がいないのは不自然だわぁ」
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水銀燈「そうよぉ!なんでこんな簡単なことに気づかなかったのぉ!」

水銀燈「私はアリスを目指すのはやめるわぁ!」

水銀燈「ふふっ、もう姉妹同士の争いにかかわらなくてもいいのよぉ!」

水銀燈「お父様と結婚すればいいのよぉ!」




ガシャン

翠星石「ど、どうしたですか・・・蒼星石」

蒼星石「君たちは・・・君たちは!」

蒼星石「いつまでこんなおままごとみたいな生活を送る気だい?お父様には会いたくないのかい?」

翠星石「蒼星石・・・」

雛苺「うゅ・・・蒼星石突然どうしたの・・・」

真紅「雛苺の言うとおりよ、突然どうしたの?」

蒼星石「水銀燈のところへ行って来るよ・・・その次は真紅、君だ」

翠星石「そ、蒼星石・・・」



蒼星石「・・・これで少しはドールズもアリスゲームと向き合うようになるだろう」

蒼星石「嫌われ役を買うのも・・・辛いよね・・・」

蒼星石「それに・・・僕は翠星石のローザミスティカを奪えるのだろうか」

蒼星石「考えても仕方がないね、賽は投げられたんだ」

蒼星石「先ずは水銀燈とのアリスゲームに集中しないとね・・・」


蒼星石「やあ、水銀燈」

水銀燈「あらぁ蒼星石じゃない・・・一体どうしたのぉ?」

蒼星石「何故僕がここにきたかわかっているよね・・・レンピカ!!」

水銀燈「ちょ、ちょっとぉ!待ちなさいよぉ!」

蒼星石「君らしくないね、待ったをかけるなんて」

水銀燈「私はもうアリスゲームをするつもりはないのよぉ!」

蒼星石「・・・なんだって?」


水銀燈「だから私はアリスゲームをしないのよぉ!私を巻き込まないで!」

蒼星石「・・・アリスゲームを1番熱望していた君がどうしてそんなことを?」

水銀燈「アリスゲームなんてしなくてもお父様に会える方法に気づいたからよぉ!」

蒼星石「・・・詳しく話を聞きたいね」

水銀燈「ええ、構わないからその物騒なモノをしまってくれない?」

蒼星石「・・・わかった、君は騙し討ちをするような人じゃないと信じるよ」


蒼星石「・・それじゃあ話してもらえるかな」

水銀燈「実は・・・私はあることに気づいたのよぉ」

水銀燈「お父様がいるのにお母様がいないじゃない?」

蒼星石「それは・・・まぁいないだろうね、ドールを作るのに母体は必要ないのだから」

水銀燈「だからぁ、私がお母様の座を狙うことにしたのよぉ!」

水銀燈「これならアリスゲームをしなくてもお父様と一緒にいられるわぁ」

蒼星石「・・・目から鱗だよ」


蒼星石「けれどお母様になれるのは1人、アリスになってお父様に会えるにしてもローザミスティカがたりない」

水銀燈「あんたバカァ?」

水銀燈「一夫多妻制って言葉知ってるぅ?」

蒼星石「とんでもないことを思いついたもんだね、姉妹で争わなくてよくなるなんて―――」

水銀燈「だから私はアリスゲームを降りたのよぉ」

蒼星石「・・・僕もその話にのるよ」

翠星石「し、真紅ぅ・・・蒼星石をどうすれば止められるですかぁぁあぁあ」

真紅「泣かないでいいのよ翠星石、いずれこうなる運命だったのだわ」

翠星石「翠星石は蒼星石にも真紅にも負けて欲しくねえですよ・・・」

雛苺「ひなももっともっと皆と遊びたいのよ・・・」

真紅「ここに現れるドールが蒼星石ならなんとか説得してみるのだわ」

真紅「もし・・・水銀燈ならそのときは・・・」



ガシャン

水銀燈「はぁい、真紅」

蒼星石「やあ、ドールズ」

翠星石「まさかの2人とも現れたですよ真紅!どうするですか!?」

真紅「・・・2人は手を結んだのかしら?」

水銀燈「そんなに怖い顔するともっと不細工になるわよぉ、真紅」

翠星石「そ、蒼星石は水銀燈なんかと手を組んで翠星石たちを倒しにきたですかっ!?」

蒼星石「安心して翠星石、真紅、雛苺」



水銀燈「私たちはアリスゲームを降りるわぁ」

真紅「そ、それってどういう・・・」

水銀燈「言葉のとおりよぉ、真紅」

蒼星石「ただそれだけを伝えにきたんだ」

翠星石「・・・ってことはもう姉妹で争う必要がないのですか!?」

蒼星石「君の平和主義なところ、争う必要がなくなった後だととても好感が持てるよ」

水銀燈「ばいばぁい、お馬鹿さんたち」

蒼星石「それじゃあね」




真紅「・・・いったいどういうことなの」

翠星石「よくわからねえですけど争わなくていいに越したことはねえですよ、姉がいうから間違いねえです」

真紅「それもそう・・・ね」

雛苺「ひなももっともっと皆と遊べるの!うれしいの!」

翠星石「し、仕方ねえです、これからもJUMの世話をするしかねえですね」

真紅「(いったいどういうことなの・・・彼女たちはドールのなかでも最も好戦的なはず・・・)」


水銀燈「真紅のあのきょとんとした顔、面白かったわぁ」

蒼星石「けど、別に方法くらい教えてもよかったんじゃないかな」

水銀燈「やっぱ妻になるんだもの、他の妻がたくさんいても面白くないわぁ」

蒼星石「なるほどね、君らしいよ」

水銀燈「さぁこれから花嫁修業よぉ!忙しくなるわぁ!」

蒼星石「こう見えても僕は料理得意なんだよ」

水銀燈「・・・それは意外ねぇ」



JUM「真紅、翠星石になにかあったのか?凄く元気なんだけど」

真紅「アリスゲームをする必要がなくなったのだわ」

JUM「・・・嬉しいニュースだよな?」

真紅「えぇ、もちろんよ」

JUM「それじゃどうして真紅は難しい顔をしているんだ?」

真紅「・・・」



翠星石「のりー、翠星石も夕食作るの手伝うですよ!」

のり「あらあら、翠星石ちゃん何かうれしそうね」

翠星石「あ、やっぱりわかっちゃうですか?」

雛苺「翠星石はこれからもJUMと一緒にいられt」

翠星石「ムキーッ!チビ苺今すぐそこに直りやがれです!」

雛苺「ご、ごめんなさいなのー!」


真紅「そんなに難しい顔をしている?」

JUM「ああ、一体どうしたんだ?」

真紅「JUM、あなたは何でもお見通しなのね」

真紅「彼女たちがアリスゲームを降りたことが不可解なのよ」

JUM「どうしてだ?争いに嫌気がさしたんじゃないのか?」

真紅「彼女たちはとても好戦的でお父様を本気で愛しているの、だからそんな理由でやめるなんて・・・」

JUM「別の方法が見つかった・・・とか?」

真紅「その可能性は大きいと思うけど、一体どういう方法なのか検討もつかないのだわ・・・」



水銀燈「やっぱりお嫁さんになるのに欠かせない条件として料理・洗濯・掃除は大きいわよねぇ」

蒼星石「・・・僕は洗濯や掃除なんてしたことないよ」

水銀燈「あら、私は料理すらしたことないわぁ」

蒼星石「じゃあ、僕たちはこのへんで別々に行こう」

水銀燈「あら、どうしてぇ?」

蒼星石「先に正妻になりたいのはお互い様だからね」
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