ハリポタ長編2

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この男は、私を先生だと理解しているのかしら?

確かに1年目の新米教師で、ほかのどの先生よりも若いけど
私は先生、あの子は生徒

学生時代に面識があったとしても、親しき仲にも礼儀あり
なのにこいつ、シリウス・ブラックは
何かと絡んできては色気づいたことを言って去っていく。
たった1年見ないだけでずいぶん成長したものね。
昔はとっても可愛い男の子だったのに。



「先生の私室に勝手に入り込まないでくれますか、ブラック君」

「相変わらず物少ないな」

「大きなお世話です。今すぐ出て行きなさい。
次の授業始まるわよ」

「次は選択授業で俺は空き。ジェームズたちは授業取ってるから1人で暇なんだよ」

「その貴重な時間で勉強しなさい」

「そんな暇あったらエイルと話する。この時間は授業入ってないんでしょ。だから取らなかったんだ」

「馬鹿じゃない」

「馬鹿で結構。俺にとっては凄く大切なことだから」



ああ言えばこう言う彼の言い分に・・・あれ、だんだんいらいらしてきた。

何故この時間帯は私がフリーになると知っているの?
大体どうやって部屋に入ってきたのよ!鍵は閉めたはずなのに!



「はあー・・・なんか疲れた」

「お、衣装ダンス」

「授業無い時間くらいゆっくり休ませてよ・・・」

「この場に居させてくれたら余計な事なんかしないさ。
新米だからな、色々気負いして大変だろ」

「やっぱり舐めてんのね!私が新米教師だからって!
・・・でもま、静かにしてくれるんなら別に居ても良いわよ・・・この際
どうせ何言っても聞かないんでしょ」

「ああ、静かにしてるよ。今はな」

「ずっと静かにしてなさい」

「お、下着発見」

「こんのマセガキィィィィ!」



ありえないありえない!
女の!教師の!年上の!部屋に勝手に入って
挙句衣装ダンスを漁って下着を発見して手にとるなんて!!

やっぱ結構でけぇなじゃねーのよ!!ほんと!!



「あ、んたはほんとに・・・礼儀ってものを・・・知らないの?!」

「何だよ、ただ下着漁ってただけじゃねぇか
心の狭い女だな。あ、こういうの好きだな」

「貴女は普段女性の部屋に入ったら衣装ダンスを物色して下着を手に取るの?」

「いや、エイルにだけ」

「よおーしおもてでろ
私が直々に闇防衛術の特訓をしてあげるわ」



100・・・いや1000%の確立で馬鹿にしてるでしょう、私の事!!!
なんておと・・・なんてクソガキ!!



「エイルからデートのお誘いなんて、嬉しいな」

「なに勘違いしてんのよ!ブラッジャー叩きつけるわよ!」

「ブラジャーだけに?」

「お黙り!!」

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