夫婦物語(昼)

□朝の準備
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寝ぼけ眼の高杉がぬるま湯でパシャパシャと顔を洗う。
高杉専用の「お肌サッパリ、保湿成分入りの弱酸性ソープ」等と明記された洗顔料を泡立て、優しい手つきで顔全体を洗ってから泡を再びぬるま湯で流した。
タオルで擦らず水気を落とすと銀時と桂から口うるさく言われているので化粧水と乳液を顔に付ける。
其処までの作業をしてから歯ブラシを取り歯磨きを開始すると、今度は銀時と桂が洗顔に入る。

「…ふー」

高杉とは違い洗顔料で軽く顔を洗い薄いながらも放っておけば生えてくる髭を剃れば二人の洗顔は終わる。
高杉が上の歯を磨き終える頃に二人は歯磨きに入った。

「高杉、後ろを向け」

櫛片手に手招きする桂の傍へ歩み寄ると優しい手つきで黒髪を梳かれる。
その前では銀時が左目の包帯を器用に巻いていた。

「よし、朝の準備は終わりだな」

それぞれの私服にも着替え、桂は満足げに呟く。
この頃には皆頭をハッキリとしており、各自の腹が朝食を所望して鳴り始めるのだった。






君の世話は苦ではないよ
だって好きだから
 

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