コードギアス

□君に捧ぐ
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ナイトオブゼロになったあの日から、僕は君を殺すためだけに生きてきた。
君に全人類の憎しみが向けられた日、君は死ぬ。
僕の手で。


迷いがなかったと言えば嘘になる。
僕は本当に君を愛していたから。


でも、君を殺すのに迷ってはいけない。
迷ったら全てが終わってしまう。
だから、僕は躊躇いもなく君を刺した。
愛する君を。
この手で。

仮面を被っていて良かったと思ってる。
最後に君に見せる顔が泣き顔なんて、カッコ悪いだろ?
今にも死にそうな君に触れるナナリーを羨ましいと思ったよ。
僕だって今すぐ駆けつけて、君を抱き締めたかった。口づけて、君の温もりを肌
に焼き付けたかった。



君は狡い。
僕を独りにして先に逝ってしまうんだから。
君のもとに行きたくても、ギアスのせいで逝けやしない。

何もかも抱えて、人々の憎しみも背負って。
それで世界を救っても、君が居なきゃ僕は…。



君は残される人の気持ちを知ったうえで…。
僕がこんな想いをするのを知ったうえで、逝くなんて本当に狡い。



でも、こんな事でしか世界を救う事が出来ない君を…。












ルルーシュを














僕は



















愛しているよ。











さようなら。
愛しいルルーシュ。
僕は、永遠に君を愛し、忘れず、そして、罪を背負う事を

君に誓う。



END

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