オリジナルBL

□*悲恋*
1ページ/13ページ

僕は夏樹が好きだ。



「瑞樹(ミズキ)〜。具合大丈夫か?」
「大丈夫だよ」
「お前すぐ風邪引くんだから、体長管理には気を付けろよ?」
「分かってるよっ。もう〜夏樹(ナツキ)は心配症なんだから」
「あほ。俺は親友としてお前を心配してだな」
「はいはい。それより、早くしないと1時間目始まるよ?」
「やっべ。んじゃな瑞樹っ」
「後でね〜」



僕と夏樹は小学校からの親友で、高校も一緒の所に入った。
クラスは別々になっちゃったけど、僕らは相変わらず仲が良かった。
ただ…僕はそれが辛い。
なぜってそれは、僕が夏樹を好きだから。

最初は、スポーツ万能で、意地悪だけど優しくて、カッコイイ夏樹に憧れているんだと思った。
でも違った。
夏樹が他の人と話しているだけで、胸のあたりが苦しくなった。
夏樹は僕のなのにって。
それで分かった。
僕のこの気持は、憧れなんじゃなくて恋なんだって。

けど、告白はしなかった。
親友と言うこの関係を崩したくなかったから。
夏樹に振られたら…そう考えるだけで涙が出てくる。
だから、一生好きとは言わないと決めた。

でも…それがいけなかったんだ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ