ガンダム00

□君の声
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「おいで刹那」
ベッドに入り、隣に来るよう促すと、刹那は素直に従った。
「今日は素直なんだな。どうしたんだ?」
刹那の頭を撫でながら優しく言うと、しばらくの沈黙の後、刹那は口を開いた。

「…今日も…沢山の人間が死んだ…」
「え…?」
「多くの犠牲者を出して…それで平和になって…本当にいいんだろうか…?」
「刹那…」
「なんて、今更言う事じゃないな」
自嘲ぎみに言う刹那が、痛々しく見えて、ロックオンは刹那を優しく抱きしめた。

「ロックオン…?」
突然のことに少し戸惑いながら、刹那はロックオンに身を任せた。

「刹那」
抱きしめたまま無言でいたロックオンが口を開いた。
「そう思うことは大事なことだ」
ロックオンは優しく微笑みながら話す。
「…」
「正直、犠牲者を出してまで得る平和に価値があるのか分からない。でもな。俺たちはやらなきゃいけないんだ。この世界に生きる人々の為に。失った命の為に。そして、俺たちの為に。解るか?」
ゆっくり頷く刹那。
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