オリジナルBL

□*悲恋*
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「み〜ず〜きっ」
「何?梗平(キョウヘイ)」
夏樹と別れた後、僕が1時間目の準備をしていると、クラスで仲の良い梗平が話しかけてきた。
「今日家に遊びに来ねぇ?」
「今日?いいよ」
「んじゃ、学校終わったら家来いよ」
「分かった」

これがいけなかったんだ…。
僕は後に後悔することになる。





「みふひ〜ほへひょうはい」
「夏樹…食べながら話すの行儀悪いよ」
昼休み。お弁当を食べながら話す夏樹に注意する僕。
それに対し、食べ物を飲み込んで返す夏樹。
「いいじゃねぇか別に。お前は俺の母さんか」
「僕男なんだけど」
そう言うと、夏樹は少し考え、
「んじゃ、お前は俺の父さんか」
と言った。
「その突っ込みはどうかと思うよ」
僕は呆れながら、夏樹に言う。
「いちいち細かいぞお前。そんなんじゃ将来禿げるぞ。まぁそれはおいといて、その卵焼き頂戴」
「禿げるって…。まぁいいや。はい」
と言って卵焼きを夏樹にあげる僕。
「そうだ瑞樹。今日一緒に帰ろうぜ」
「あ〜ごめん。今日は梗平の家に行くから」
「え〜」
「え〜じゃないよ。夏樹部活だろ?待ってたら行けなくなっちゃうよ」
「ちぇっ。しゃーねぇな」

今思えば、この時夏樹の誘いを受けてれば良かったんだ…。
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