壊滅的組織
□寒い日の会話
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鮫「最近冷えますねぇ……ぶぇっくし!!」←くしゃみ
泥「Σうわっ何か飛んできたぞ!鮫の体液的なものが!!うん!!」
鮫「生々しい表現しないでくださいよ!!(涙)」
8月。それはまだ夏真っ只中のような気もするが、最近よく寒い日が続いている。
ここ、暁のアジトでも、寒さに堪えきれずヒーターの前を陣取るための戦闘が起きかけていた。
蠍「ヒーターの前はオレ様の場所って決まってんだよ…」
飛「はァー?!頭おかしいんじゃねぇの?!この場所はなァ、オレがジャシン様に与えられた神聖な場所なんだよ!!」
鼬「黙れ団子を崇めぬ愚民ども…ここはオレこそがいられるべき場所なのだ…」
ぺ「お前たちぃ!ここは黙って大人しくオレに譲れ!!ってかせめてみんなで暖かくなろう?な?」
泥「リーダーが言うとなんかな…うん」
この寒さにも関わらず、相変わらず口だけは元気な暁のメンバー。
イタチ、サソリ、飛段、そしてリーダーの4人は、一向にヒーターの前から離れようとしない。
鬼鮫、デイダラ、小南の3人はまだ平気なようで、テーブルのイスに腰掛けヒーターの前でギャーギャーと騒ぐ彼らを眺める。
そして角都はというと、鬼鮫達より少し離れたところで札束を数えていた。
昨日のバイトがなかなかの高収入だったらしく、顔にはうっすらと笑みが浮かんでいる。
飛「なに薄ら笑い浮かべてんだよ角都ぅー!!」
それに気付いた飛段にバカにされたような口調で言われ(多分飛段に悪気はない)、角都は右手を鋼鉄化させて彼を殴り飛ばした。
飛段は声にならない声をあげると、ドサリとヒーターの前に倒れ込んだ。
「……痛……気持ちイイー……」
お決まりのセリフを吐きながら。
鼬・蠍「「ふん…ドMめ……」」
イタチとサソリのセリフがハモった。
お互いドS同士、なにか思うところがあったのだろう。
邪魔者が一人減った彼らは、飛段をソファー代わりにしてヒーターの前に丸くなった。
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