壊滅的組織

□フカヒレ奮闘記
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相変わらず、暁のメンバーは暇を持て余しているようで、特にデイダラや飛段達は、なぜだか知らないが珍味について話をしていた。







デイダラ「世界の三大珍味って何だったっけ?トリュフ?」

飛段「マッシュルームじゃね?」

角都「それはただのキノコだろうが…」




華麗なボケをかます飛段に、これまた華麗にツッコむ角都。これもコンビを組んでいるから成し得る技かは、定かではない。






トビ「ヤだなぁセンパイ、フカヒレだってあるじゃないですか」

デイダラ「あぁ、そういえば」

ゼツ「フカヒレハ鮫ノ尾ヒレ……鬼鮫ノ尾ヒレ?」

イタチ「ぶっはー!!」

デイダラ「Σうっわーイタチが噴いたぞ!うん!(汗)」





デイダラ達の会話を隣で聞いていたトビの一言と、サラッと嫌なことを言ったゼツのせいで、今度はイタチが華麗な噴き出しをして見せた。
しかも何の予兆もなかったため、側にいたデイダラは全力で驚いた。







サソリ「フカヒレか…スープにして食えば最高に美味いな…ククッ」

デイダラ「…目が据わってるよ旦那、うん」





周りが少し騒がしくなると、傀儡の中に入っていたサソリは"ズルリ"という嫌な音を立てながら、ヒルコから本体を覗かせた。
しかもちゃっかり皆の会話を聞いていたようで、喉奥で低く笑っている。








トビ「フカヒレスープっスか!いいですね!」

ゼツ「でも、鬼鮫が目の前にいたら食べづらいよね。
   共食イカ?」

イタチ「自らの尾ヒレを食すか…カリバニズムだな…ぶふふっ」

飛段「あ?ガーリックリズム?」

角都「死ね飛段」


バキッ


飛段「アゥチ!!」





ちょっと不穏な流れになった空気を変えようと、トビが動いたのがまずかった。
なにせこの暁の方々は仲間とはいえ鬼鮫いじりが大好き。
フカヒレスープより数倍オイシイこの話に、乗っからないわけがなかった。

イタチが一人コントをして小さく噴き出せば、再びボケた飛段に角都が一発入れた。

腹を押さえ、イスの上でピクピクする飛段。でも顔は痛そうじゃないから、ダウンさせた角都も若干引いていた。









デイダラ「…ってか、こんなこと言ってたらマジでフカヒレ食いたくなったよ。うん」

サソリ「オレが傀儡で作ってやろうか?」

デイダラ「…遠慮します。」















サソリ、チッと小さく舌打ちをして、ソファーでうたた寝をしているリーダーをどつく。






ペイン「あばっ?!こ、木ノ葉の奇襲か?!」

角都「…アンタも死ね」








リーダーはびっくりして起き上がり、寝ぼけたことを口にして周りから冷たい視線を浴びる。
状況が分からないのって、見ていて一番痛々しいよね。(By イタチ)









ペイン「…あー、何でか知らないけど無性にフカヒレが食いたい。世界征服よりフカヒレ征服だな、うん」

デイダラ「アホかテメー。フカヒレ喉に詰まらせて死ね。
ってかそんなに食いたいならオイラ特製のフカヒレ粘土やるよ、うん」






フカヒレ、フカヒレとある意味カオスな言葉が飛び交う中、デイダラは練っていた粘土(フカヒレ仕様)を持ち上げ、リーダーの口に勢いよく突っ込む。

文字通り粘土なそれは、リーダーの口の中で水気を吸収し、文字通りリーダーの喉を詰まらせかける。










ペイン「ぅぐっほぇぷっあばばばばば」



苦しそうに身悶えるリーダー。
対するサソリは、サディストな心に火がついたようで、実に愉しそうだ。











サソリ「景気付けにもう一回イけや。ソォラァァ!」

ペイン「や、やめてーっ!ペインが死んじゃう!(←裏声in小南のマネ)」





ズボッ






ペイン「ひでぶっ!!」

小南「…あらペイン。口から粘土なんて吐いて何をしているの?
愉しそうね私も協力してあげる」

ペイン「ちょっ待っ……おかーさーん!!自来也せんせぇえぇー!!」

デイダラ「…終わったな、うん」






サソリがリーダーの口に第二陣の粘土を押し込んだ頃、どこからともなく小南が現れる。

小南は不恰好なリーダーを見て、嘲るように言い、デイダラの持っていたただの粘土を奪ってリーダーの体の穴という穴に詰めた。(下半身は別)









イタチ「き、き、記念写真撮っていいか?サスケへのいい土産になる…ぶふっ」





ピクリともしなくったリーダーを見たイタチは、マントの袖から写る○ですを取り出した。
いまだ肩で呼吸をしては、時たまぶり返したように噴き出すことを繰り返している。

何で写○んです持ってるんだよ?とデイダラが問えば、鬼鮫やリーダーのバカな姿を写真に収めるためだ、と答えた。









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