短編小説
□眺めているだけ
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俺は今はただ前者の方を優先したい。
先に手を出してしまえば、戻れなくなるような気がする。
それだけはどうしても嫌だ。
だから、大切にしてやりたい。
自分から想いを伝えるなんてできないが、とっさに出来たりするかもしれない。
だから、それまで待てばいいだけの話だ。
俺は
お前以外なんていらない
お前さえいてくれれば
この世界を敵にまわしたってかまいやしねぇ
そん時は必ず
俺がお前を守ってみせる
「愛しているから…。」
この言葉は今は届かなくてもいい
「なぁ石田。 お前今何やってんだ…?」
彼奴もこの月を見ているのか?
END