main 〜Moira〜

□自分で振っておいて
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「タナトス、君の服は一体どうなっているんだい?」

レオンティウスが心底不思議そうに首を傾げて言い、ぐるぐると彼の周りを回る。
対するタナトスは少し困惑気味に、眉を顰めた。
「我ノ服ガ、ソンナニ気ニナルノカ?」
「あぁ。だって、やたら長いし、動きにくそうだし。どうしてこんな服を着ているのか」
タナトスの前で立ち止まり、まじまじとレオンティウスはその顔を見つめた。
「!ナ・・・ッ」
レオンティウスの掌が、タナトスの頬をそっと包む。
「タナトス」
頬を伝わる温もりと共に、こんな時に、そんな真剣な表情を見せて。
卑怯だ。
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