main 〜Moira〜
□嬉々として。
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「何でそういちいち、顔を近づけてくるんだっ!?」
悲鳴の様な声を上げたのはエレウセウス。嬉々としてにじり寄っているのはレオンティウスだ。
「良いじゃないか、仲良くしようよ」
「敵将同士が、そうそう仲良くしていられるかッ!?」
「まぁまぁ、そう怖い顔せずにさ」
何時の間にやら壁際に追い詰められ、成す術がない。動揺を隠しきれないエレウセウスに、レオンティウスが至近距離で微笑む。
「僕達の将来の事を、考えようよ」
「し・・・将来・・・?」
突然何を言い出すのだ、この男は。