main 〜Moira〜

□何の気なしに
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「やめ・・・ッ・・・やめろ!馬鹿!」
いきなり後ろ髪を引っ張られ、レオンティウスはやむなく唇を離す。
「馬鹿とは傷付くね」
じっと目を見つめてやると、エレウセウスは言葉を失った。その分強く睨んでくるのだが、しかしその実、潤んだ瞳では説得力に欠ける。


「ほら、好きな人には自然と目がいくって言うじゃないか。それに似たようなものだよ」
「・・・・・・屁理屈を」

続きの言葉は、強引な唇によって閉じられた。


―――――
自然と引き寄せられるのは、
愛してるから、じゃないのかな?
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