リク献上スペース

□如月様へ(第一回リク分)
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「痛、い・・・」
ふと下方から聞こえてきた坤きに目を開けると、
愛しい人と目が合った。
「・・・・・・何時まで人の上に乗っているつもりだ。重い。退け」
「随分と寝起きにしては辛辣な言葉だね」
「目覚めが相当悪いからな」何だこの状況は、と呟きながら額に手を当てる。髪をかきあげた様に、何故だか欲情して。
その手首を掴んでいた。
「な、に・・・する・・・!」
じっと見詰めれば、エレウセウスは暫しの後、ふいと横を向いた。
「・・・抑、何でお前がこんな所にいるんだ?」
「駄目かな?」
「駄目だな」
「つれないなエレフ」
「その名で呼ぶな」
「エレフ」
「やめろッ」
「可愛いな」
「可愛くない!」
耳まで真っ赤にしているというのに、口をついて出る言葉だけは強がりで。

「(・・・本当、可愛いなぁ)」
レオンティウスは苦笑を隠して彼に口付けた。

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偶には、戦線を外れた、穏やかな時間の中で
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