リク献上スペース

□如月様へ(第一回リク分)
2ページ/3ページ

宥められ、下手に動けなくなってしまったエレウセウスに、レオンティウスがそっと唇を重ねた。
「!んぅ・・・」
「アメトゥストス・・・」
角度を変えて何度も啄むと、エレウセウスが吐息を洩らす。
「やめ・・・ッ!」
「ん・・・・・・」
「・・・ん・・・んふ、ッ・・・」
エレウセウスの両手がすがるようにレオンティウスのマントを掴む。

「アメトゥストス・・・」
「そんな名前で呼ぶな・・・」
今にも泣き出しそうなエレウセウスの声と表情。
抱き締めた彼の、耳元で囁く。
「何故そんなに悲しい顔をする?」
「あれは・・・・・・違う、私の名だ」
ぎゅ、と抱き締められ、鼓動が高鳴る。
「レオンティウス」
いつもの生意気な口調とは違う、少し甘えた声。
「何だ?」
「名前、呼んでくれ」
じっと、乞う様に見つめられて。
「エレウセウス」
「・・・うん」
何だこの素直さは。
啜り泣く声が、肩越しに響いた。
「・・・もう、一度・・・・・・呼んでくれ・・・」


ーーーーー
今なら、素直に全てを委ねてしまえそうな。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ