長編
□永遠の誓い
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【あとがき】
未熟な文や表現が多くて、すみません…精進します。
完結まで六ヶ月もかかっています、長すぎですね…。
次はもっと早く更新できるように頑張ります。
弁望は一番好きだから、楽しかったです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
2008.3.18 麗華
最後に甘い二人をお届けします。
☆おまけ☆
幸せだと、
望美は臨月をまじかに控えた大きく膨らんだお腹を擦りながら思った。
この幸せは一番初めに私が愛した人とのものではないけれど。
初めに愛した彼を失った私を支えてくれた大切な人。
彼は私を愛してくれた。
彼とならこれからずっと一緒に歩んでいける。
だっていつの間にか私も彼を愛していたのだから。
「ね、弁慶さんは男の子と女の子どっちがほしいですか?」
「どちらでも、元気に生まれてくれればそれだけで十分です」
弁慶は望美を後ろから抱き締め、慈しむように頭を撫でた。
望美は少しくすぐったそうに身じろぐ。
しかし、弁慶がぎゅっと抱き締めて離さないのですぐに諦めた。
お互いの想いが結ばれてから彼はずっとこんな調子だ。
「私、多分男の子だと思うんです」
「え?」
「だってこの子すごく元気で私のお腹何度も蹴るんですよ、ほら今も…」
望美は弁慶の手を取り、自分のお腹に重ねた。
ね、蹴ってるでしょう?っと微笑んだ。
「望美さん」
「はい」
「子供の名前…僕に付けさせてくれませんか?」
今まで何度か二人で子供の名前を考えたが結局決まらず今にいたる。
「もちろんです、何かいい名前思いつきましたか?」
「はい、きっと君も気に入ってくれると思います」
「弁慶さんならきっと素敵な名前を付けてくれます」
「信用されていてうれしいです」
「それで何ていう名前ですか?」
「義経」
「…弁慶さん…」
「気に入りませんか?」
望美は一瞬顔を歪め、今にも泣きそうな顔をして弁慶の背に腕を回した。
「ううん…すごく…すごく素敵な名前だと思う…」
「…気に入ってくれてよかったです」
望美は弁慶の胸に顔を埋め、涙を滲ませた。
「大切に…大切に育てましょう」
「はいっ…私、お母さん頑張ります!」
「僕もお父さん頑張りますよ」
「ふふ…弁慶さんって親ばかになりそう」
「そうですか?」
「はい」
「そんな僕は嫌いですか?」
「もう!そんなわけないじゃないですか!」
「じゃあ、聞かせてください」
望美は顔を上げ弁慶を見上げた。
見上げた彼の顔は、聞かせてくれないんですか?…と少し残念そうな顔をしていた。
…あぁ、私は本当にこの顔に弱いな。
きっとこの人に敵う日はこないのだろう。
「私、弁慶さんが大好きですよ」
「僕もですよ」
二人はどちらからともなく口付けを交わした。
かけがえのない愛しい君と、そしてもうすぐ生まれる新しい命。
それを愛して、守り、生きていく。
この誓いは決して破らない。
いつも微笑んでくれる、太陽のような君がいるから。
END