暫時を唄う御伽噺

□女三人、寄らば「姦」しい
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女三人寄り添った字が「姦」しい



イ:「ところでさぁ……今旬のCPってなんだと思う?」

ア:「? イリアどうしたの?」

イ:「つーか、二人は誰受けが萌えと思う?」

ア&エ:「ルカ受け(キッパリ)」

イ:「よね!? 良かった……二人と趣味が合って!」

ア:「そうね、無駄ないざこざは嫌だもの。で、好きCPと言えば……」

イ:「ここはやっぱスパルカっしょ! あの忠犬っぷりがね」

ア:「あら、私はリカルカかしら。大人なリカルドさん、甘えん坊のルカくん……年の差萌え」

エ:「ウチはルカ兄ちゃん総受けやな! あ、でもやっぱ、大穴狙いでハスルカやなぁ。ルカ兄ちゃんのぷりてぃーな色気には殺人鬼ハスタもメロメロや!」

イ:「ハスタは嫌いだけど、ハスルカはありね」

ア:「ふふふふふふ……」

イ:「アンジュ?」

ア:「二人とも、まだまだ甘いわね」

イ:「な……それじゃあアンジュの大穴は何!?」

エ:「せやって! 他なんかあるん?」

ア:「私? そうね、私の大穴はね……アルルカよっ!」

イ:「あ……アルルカぁ?! アルルカって……まさかのアルベール×ルカぁ!?」

エ:「ちょ! ちょい待ちぃや! アルルカは確かに大穴かもしれんけど、アルルカってありなん?!」

ア:「ふっ……何を言っているの? 不可能を可能にする女……それが私たちでしょう!!?」

イ:「!! な……アンジュ……アンタ、やっぱりスゴイわね……完敗だわっ」

エ:「アンジュ姉ちゃん……聖女なだけあるわ。一瞬後光が見えたわ! ウチ、もっと道を極めなあかんな!」

ア:「頑張りなさい。悟りの日までは長く険しいわ……」

コ:「つまりは、どのCPが一番なのだ、しかし」

イ&ア&エ:「………………」

イ:「おほんっ、あのコーダ? ネズミはあっち行ってなさい!」

エ:「せやけどコーダの言うとおりや。結局何が一番なん?」

ア:「それじゃあ私が「一斉のーで」って言ったら同時にね」

イ&エ:「ラジャ!」

ア:「じゃ、行くわよ……一斉のーで!」

イ:「イリルカっっ!!!」
ア:「アンルカだわ!!!」
エ:「エルルカ一番!!!」

イ&ア&エ「…………………」

イ:「ま、あ……大方予想は出来てたけど……」

エ:「……せやな。それじゃあこれからもよろしくなぁ?」

ア:「ええ……心友兼ライバルとしてね……」


ス:「……アイツら、突然ブリザードになってやがる……」

リ:「それ以前にあの三人、ここが宿のリビングだと忘れてないか?」

ス:「他人のフリしてやらー」

コ:「おーい、ルカ。お前モテモテだなぁ、しかし。スパルカにリカルカ、総受け。大穴ならハスルカにアルr……」

ス:「って言ってる側からよぉ!うっせぇ、焼いて喰うぞクソネズミ!!」

コ:「スパーダがヒドイのだぁ……!」

ル:「え!? あの、なんで怒ったの? 泣いちゃったよ? ていうか、何で二人とも僕に耳栓するの? みんな話してるのか分かんないよ」

ス&リ:「知らない方がいい(キッパリ)」

ル:「? そ、そう…………?」

ス:「はぁーあ……(スパルカ、イリアのやつ広めてくんねぇかな……)」

リ:「ふん……(アンジュ、の後ろ盾は強力だが、完全に足元見られるな……)」

ル:「???(二人が意気消沈なんて、どうしたんだろ?)」

 そして女性陣は未だ吹雪の中、楽しそうにニコニコしていた



アトガキもどき
 結局ルカ受けでもいざこざは起きた
 パーティメンバーでまともな思考の持ち主はルカだけ
 コーダは無意識に……腐鼠?
 アンジュのとある台詞は不可能を可能にする人からちょっと拝借

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