黄昏の騎士

□リオンの苛立ち、マリアンの優しさ、そしてあたしの決意
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…あたし達は、神の眼を追って、ダリルシェイドへと走る。

「急げッ!」

スタンが先頭で敵をなぎ払う。

…流石体力バカ。

次にリオン、マリー、ルーティ、フィリア、あたしと続く。

…だあ!モンスターがウザイ!

「…モンスターが自棄に多いな」

流石に戦闘民族の血を受け継ぐ(多分、きっとそうじゃないかな〜?)マリーだ、そういうには敏感だ。

【曼珠沙華!!】

炎の手裏剣を敵に向かって投げ付ける。

「ガァアア!」

悲痛なる叫び声と共に焼死するモンスター達。

「…食えるかな?…コレ」

「…頭にウジでも湧いたか?」

「うん、スタンのね」

「オウッ!」

「認めたっ!?」

なんか一連の流れだな、コレ。

…ほら、先に急ぐよ〜!

って言いたかったが、リオンに殺されそうだったので、「さ、急ごう!」と、シリアスに言ってみる。

「…貴様…」

嫌な顔された。

「にしても、大丈夫か?
フィリア?」

ゼーハーと息を切らすフィリア。

…このスピードは結構辛いと思う。

「辛い時はちゃんと言わないと駄目よ。
あたしがルーティ当たりに地獄車してあげるから」

「なんでよッ!!」

素早いツッコミだ。

『…お前達、もう少し危機感を持て!!』

うっさいぞ、ディムロス。

「…風船ていうのはさ、空気を入れ過ぎると破裂しちゃうんだよ」

『………』

「…だから、時々空気を抜いたほうがいいの!」

「どういう事だ?」

バカスタンには分からん。

「…焦り過ぎるのもよくないって事ですよね?」

「そーゆこと!
それじゃあ、行くわよ!
田舎イエロー。
戦闘民族レッド。
守銭奴ブルー。
貧弱グリーン。
それに、性格ひんまがりブラック。
そしてそれをサーポートするディムの水博士に助手のアト子さん、そして犬のシャルッキー。
…そして影から彼等セインガルド戦隊ソーディアンジャーを助ける完全無敵の最強じゃすてぃすシルバー!!
…ふっふっふ!
この布陣!恐いものはないわ!」

「「「「「『『『待てコラッ!!」」」」」』』』

…そんな全員でツッコミなんて、よく結束力が固まったもんだ。

…シルバー嬉しいよ!!

…ちなみに、この後全員から文句(リンチ?)を言われたのは、言うまでもない。
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