黄昏の騎士

□静寂にたたずむ神殿
2ページ/3ページ


「大丈夫ですか?」

「…あ、あの…」

…ちょっと、やり過ぎたかな?

…この人達がびびっている。

「俺達は王様の命令で来ました。
…もう平気ですよ」

スタンが優しく微笑む。

「…お、おお助かりました。
…私は当神殿の司教を務めるアイルツと言います」

「なにがおこったの?」

ルーティが聞く。

「…大司祭グレバムが突然反乱を起こしたのです。
…そして、止めに入った大司教様を…!!
…ああ、なんとおいたわしい…。
…我らはやむなくグレバムに投降し、今に至るという訳なのです」

「…グレバム」

「神の眼はどうなった

リオンが率直に聞く。

「なぜ、その名を…!!」

…なんか、そんな世界の終わりのような顔されても。

「僕達の目的は神の眼の所在の確認だ。
さっそく見せてもらおうか」

「なりませぬ!!
…あれは当神殿の最高機密!
関係ない方をご案内する訳には…!!」

「…僕達は勅命を受けてやってきた。
僕の言葉に逆らう事が、何を意味するかわかるな?」

…強引だな、エミリオ。

「…分かりました。
ご案内します、大聖堂までお進みください」


「よーし!行こう!」

あたし達は大聖堂を目指して走り出した。


「…ねぇ、ユウ。
さっきのアレは…?」
走ってる最中にルーティが話かけて来た。

「ん?
…ああ、ソーディアンの晶術みたいなもんよ」

「でも、凄かったよなぁ!
こうドォーンって!」

…スタンがキャッキャッと燥ぐ!

「…照れるって」

「…………」

…そんな中、リオンの視線が自棄に気になった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ