Dream

□そんな顔しないでください
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隊長はきっと、お疲れだったのだ。



だから相手は誰でも良かったろうし、特にこれといって深い意味などは存在せず、むしろそんなことを勘繰るのは甚だ見当違いというものなのだろう。私は、隊長のペニスを喉まで咥えこんでそんなことを考えていた。フェラチオというものをするのはこれが生まれて初めてであったが、隊長が私の口内をまるでオナホールのように好き勝手に蹂躙してくるものだから、別に気にせずとも適度に舌を這わせていれば問題はないようだった。



く、と詰まって隊長は前触れもなく吐精した。
飲め、と命令されるまでもなく私はそれを胃に受け流していた。今日はまだ何も食べていなかったからおそらく私の胃の中に在るのは彼の精液だけ。空っぽの胃袋が、まるで精液だけを受け止めるためだけのものに思えて少しだけ気持ち悪くなった。


「惜しかったな…」


ぽつりと呟いた隊長の顔を下から伺うように覗くと、隊長は目元に陰を落としたまま薄く笑っていた。心臓を掴まれたような衝動に、見つめたまま動けないでいると、隊長はあの美しい空色の瞳を細めて私を見た。


「顔射にすれば良かった」


返事も出来ずに見つめていると、隊長は私の頭を撫でながら萎えたペニスを数回しごいて半勃ちにさせた。私がすべき事は言われずとも解っていた。


「何故だろうな…貴様の顔を汚したら何か変わるとでも云うのか…でも、」


私は隊長の言葉を遮るようにそれを口に含んだ。先程より丁寧に、丹念に、熱心に。
別に顔射ぐらい何度でもしてくれて良かった。隊長の納得がいくまで。隊長が何か変われた、と思えるまで。
ああだから、

(隊長、あなたのお気に召すまで)

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