幸せの場所V

□不器用な彼女
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とある昼下がり

ル「・・・・」

テ「・・ルーク?どうかしたの?」

ル「ん?・・・いや・・」

今日はルークと久しぶりのデート

とはいってもまだほんの数回しかしたことはなくて、お互いたどたどしい部分が多いけれど

そんな中、小さな公園のベンチで座っていると彼がぼーっとしたようにどこかを見つめていて

自分もそっちに目を向けると一組のカップルがいて、女性が男性のほうに寄り添って甘えていた

どちらもくすぐったそうにしているけれど、嬉しそうに、そして幸せそうに笑っているのが見えた

テ「//・・」

それを見て少し赤くなる

自分はあんな風に甘えたことなんてないし、恥ずかしくてできそうにない

特に人前では

それに甘えるということ自体どうしたらいいのかわからない

ずっと軍人として過ごしてきたから甘えることなんて許されなくて

それは相手に隙を見せることだとおもっていたし

そんな私は彼にどう映っているのだろう

好きって言ってくれているけれど、やっぱり可愛げがないのではないか

そのうち嫌われてしまうんじゃないかと思ったりしてときどき不安になる

テ「・・ルーク」

ル「ん?」

テ「ルークもやっぱり・・・私が甘えると・・嬉しい?」

ル「えっ・・うん//、そりゃ・・・な」

やっぱり嬉しいんだ・・・

ルークはまだそのカップルを見ている

すこしだけどどこか羨ましそうにしているように見えた

甘えるのは恥ずかしい

だけど彼が望むなら

素直な自分を見せられる彼になら

すこしだけ甘えてみようかな・・・
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