幸せの場所U

□聖夜、君と・・
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周りは一面銀世界

見渡せばちらほら雪かきしている人もいる

だけど今日この日にとってこれほどうってつけの景色はないだろう

今日を祝って飾られた数々のイルミネーションは辺りの雪を様々に彩りとても幻想的だ

テ「素敵ね・・」

ル「うん・・」

ここケテルブルクは貴族の別荘地でカジノがあることでも有名だが、今日はどうやら恋人たちや観光客で賑わっている

きっとこんなところにアニスが来れば『甘〜い!!』とかいって騒ぎ立てることだろう

でもいつか自分も――出来たら彼女とその中に入れたらと思いながらルークは歩く

本当はティアも全く同じことを考えているとは知らずに・・・

歩いているうちに公園にたどり着くと、ティアは前を指差して言った

テ「あ、ルーク」

ル「どうした?」

テ「あそこのベンチ・・・空いているから座らない?」

ル「疲れたのか?ならホテルの方に戻ったほうが・・・」

彼女との時間が終わってしまうのは心苦しいが、彼女の健康には変えられない

ルークはティアを心配してそう考えたが、ティアは軽く首を横に振って否定した

テ「ちがうわ・・ただ歩いてばかりではなくて、ゆっくりと周りの景色を見たいと思ったから」

ル「・・そっか」

少し心配になるも、どこか彼女とまだ一緒に過ごせると安堵している自分がいることをルークは感じていた

テ「・・それに・・あなたともっと一緒に//・・・・」

ル「ん?何か言ったか?」

テ「なっ、なんでもないわ//!」

ル「???」

いきなり声を上げる彼女にわけがわからないといった顔で反応しつつ、先ほど見つけたベンチに雪をさっと払って腰掛ける

隣のティアもありがとうと言いながらそれに続いた
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