幸せの場所V

□4月1日
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テ「ルークの意地悪・・・」

ル「意地悪で結構」

テ「もう・・・ルークなんて嫌い・・」

ル「えっ・・」

初めて表情を変えた彼

テ(やった・・)

その様子に引っ掛かったと思ったティアだったが

ル「そっか」

すぐルークは再び目線を本に戻した

というより少しほくそ笑んでいるように見える

ル「いいの?それで」

テ「えっ・・?」

ル「俺を嫌いなままでいいんだ、ティアは」

テ「・・・・」

明らかに楽しんでいる

さっきのことが嘘だということを完璧に見抜いている証拠だ

こんな意地悪をするくらいなんだから

テ「い、いいわけないじゃない!」

ル「なら先に言うことがあるだろう?」

テ「・・・ごめんなさい」

これ以上耐えきれず謝るティア

しかし・・・

ル「いや、それより先に言うことない?」

ルークはまたなにか企んでいるような顔

ティアは首を傾げる

テ「な、なに・・?」

ル「ホントは俺のこと、どうなの?」

今日の彼は一段と意地悪だ

わかってるくせにこんなこと聞くんだから

テ「わ、わかってるくせにっ///」

ル「さあ?俺ばかだからわかんない」

テ「〜〜っ///!!」

もうここまで来たら言うしかない

このまま嫌いって言ったままというのも私も嫌だから

ただ言うのが恥ずかしいだけで

テ「・・・き//」

ル「ん?」

テ「〜〜っ//!好きにきまってるでしょ///!いじわるっ///!」

恥ずかしくて言ったあとそっぽを向いてしまう

すると後ろでぱたんと本を閉じる音がしたと思ったら

テ「きゃ//・・」

後ろから彼に抱きしめられた

ル「俺も大好きだよティア」

テ「っ//・・それ、嘘じゃない・・・よね?」

ル「まさか。こんなこと、嘘で言うと思う?」

テ「・・ううん//」









この後も結局彼を騙すことはできなかったけれど


テ「ふふっ」


とても嬉しげに彼に寄り添う彼女がいたとか


















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