幸せの場所V
□中途半端は嫌いなの
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ル「・・なに驚いてるんだ?」
テ「ばっ、ばかっ///!ど、どうしてあなたがここにいるのよ//!」
ル「ティアの寝顔見るためだよ・・悪いか?」
テ「なっ///・・・ななな///・・・・」
ル「だめだぜ?鍵はちゃんと閉めないと。もしものことがあったらどうすんだ?」
目を覚ますと
至近距離に彼の顔
その顔はにこにこと私の顔を覗きこんでいて
私の頬は一気に赤くなった
ル「ティアって寝顔可愛いよな〜・・・ま、今の真っ赤になってるとこも可愛いけど」
テ「〜〜っ///!ばかっ//!早く自分の部屋に//・・」
ル「やだね」
テ「なっ//・・」
ル「せっかく2人っきりなんだ・・・こんな貴重な時間をおあずけなんて俺はごめんだ・・」
テ「ちょ、調子にのらないでっ//・・」
なんか今日の彼は変だ
人の部屋に勝手に入ったり、寝顔を覗いたりしたのもそうだけど
いつもの彼がこんな台詞を言うわけがない
それにこの小悪魔みたいな笑みも・・
この妖しく光る瞳も
すべてが普段の彼ならあり得ないことだ
ル「くすっ・・・ホントに可愛いなティアは・・キスしたらどうなるんだろうな?」
テ「えっ///・・・き、キスって//・・ま、待ってルーク//!そんないきなりっ//・・・」
ル「ティアは・・俺のこと嫌いか・・・?」
テ「・・そ、そんなわけ//・・・」
ル「ならいいだろ・・俺もうがまんできない・・・」
テ「ぁ///・・ぅ//・・」
彼は真っ直ぐ私を見つめてくる
私はその視線から顔を反らすことなんてできなかった
彼に捉えられた私は
もう逃げることなんて不可能で
私は目を閉じた
こんな形で彼に唇を奪われるなんて思ってなかったけど
初めてのキスは彼って決めていたから・・
ただもう少しちゃんとした形でしたかったけど・・
ル「いくぞ・・」
テ「・・・///(こくん)」
すると、部屋のドアが勢いよく開く音がして
ア「やりすぎじゃあーー!!」
と叫ぶ声が聞こえたと思ったら
ル「ぐはっ!」
次に彼の苦しそうな声がして
テ「えっ//・・?」
目を開けると床にうつ伏せに倒れている彼の姿があった