異次元の幸せU
□第二話『一途、今日も』
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私はその頃クラスでも目立つ子じゃ全然なくて
友達もほとんどいなかった
教室の片隅で静かに本を読んだりしてることが多かったと思う
だから進んでみんなの輪の中に入るようなことはしなかった
でも、本当は違う
出来なかった、の間違いだ
実際みんなが校庭で仲良く遊んでるのがすごく羨ましかった
自分もその輪に入りたかった
みんなと仲良くなりたかった
一人ぼっちは寂しかった
自分自身気づいていた
よく一人で本を読むのだって
孤独を紛らわすためにその世界に逃げ込む情けない行為だってことに