異次元の幸せU

□第四話『デートの行方』
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本日は日曜日

天気も良いこの日に駅前にはそわそわしながら待ち人が来るのを待つ一人の少女

テ「すこし早く来すぎちゃったかしら・・・」

ティア・グランツ

16歳

花も恥じらう乙女である

彼女は駅の時計をちらちらと見ながら辺りを見回す

手には女性らしい少し可愛げなハンドバッグ

普段着ている制服とは違うこの日のためにコーディネイトした私服

そう、彼女が今日この後控えている予定とは

テ「・・・・・あ・・」

前方から歩いてくる朱

それに彼女の眼は釘づけになる

頬を緩ませ自然と笑顔になって

ル「ごめん、待ったか?」

テ「そんなことないわ、私も少し前に来たところだから」

ル「そっか。それじゃあ・・いくか?」

テ「ええ」

彼の隣に立って歩き出す

私服姿に思わず見とれてしまったのは内緒

とくんとくんと鳴るこの鼓動を確かに感じながら

このデートが終わるまでに今は離れているお互いの手が繋げれば、とそんなことを願いながら





一方





ア「あ、動いたよ!」

ナ「さっそく行動開始ですわ!」

アリ「シンク・・行こう?」

シ「ったく、なんで僕がこんなことしなきゃいけないのさ・・」

ガ「まあまあ、ほら、早く行かないと見失うぞ」

物陰に隠れしは五人のストーカー

もとい、友人

だがやってる行為は明らかに犯罪ちっくな匂いを醸し出しているが

彼らは二人のデートの成功を祈りつつ、気づかれないようにその後をつけていく
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