異次元の幸せU

□第五話『後日』
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あの出来事があったあと目を覚ますと私は公園のベンチで横たわっていた

辺りはすでに日が沈みかけ、夜の帳がおりるところだった

幸い体に何かされた痕跡もなく、私はほっと胸をなでおろした

私は帰路につく間ずっと今日のデートの事を思い出していた

途中まではとても順調で楽しかったのに

なんであんなことになってしまったのだろう

羽織っている彼の上着のすそを握る

背後から吹く風にのって少しだけ彼の匂いがした
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