異次元の幸せ

□夢に向かって―出逢い―
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「じゃあ行ってくるよ。」
そう言うと、ヴァンは玄関の扉を開けて職場へと向かった。
ヴァンを見送るとティアは寂しげに踵を返すと洗面所へ向かう。

父母はティアが小さい頃に事故で他界しており、ヴァンと二人暮らし。


もう高校生といえど、朝家に自分しかいないのはやはり寂しい。



「私も行かなきゃ。」
ティアはそう言ってその気持ちを押し込むと、荷物を持ち、靴を履いて玄関の扉を開ける。

春の暖かな日差しに少し目を一瞬ほそめると前を向いて、歩き出す。
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