異次元の幸せ
□夢に向かってーお見舞いー
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兄の運転で病院につく
初めてくるわけではないが結構大きい病院だ
中に入ってエレベーターに乗って病棟に出て病室の番号を頼りに彼の部屋を探す
テ「312号室・・・ここだわ・・兄さん、ここよ」
ヴァ「そのようだな・・・ルーク・フォン・ファブレと書いてある・・・彼は本当に怪我を・・・」
テ「ええ‥私のせいで・・・」
ヴァ「ティアのせいではない。彼もそう言ってくれたんだろう?」
テ「うん‥」
ヴァ「ならそれでいいじゃないか。今日はその話はやめよう。今日はルーク君をお見舞いに来たんだから」
テ「はい‥兄さん」
ヴァ「さて入るぞ」
ガチャ
ル「ははは!まじかよジェイド先生!」
扉を開けるとすぐ聞き覚えのある声の笑い声が聞こえてきた
ジ「本当ですよ。アッシュのあんな顔は初めて見ましたよ。おや・・・?ルーク、お客様のようですよ」
ル「え・・?あ、ティアさん!お見舞いにきてくれたんだ。ありがとう!」
テ「え//・・あ、はい//」
彼は私が思っていたよりも明らかに元気そうだった
アッシュさんが言っていたとおりだったし・・
これには兄さんも予想外だったようで
ヴァ「・・・どうやらお前の心配は無用だったようだな」
テ「え、ええ」
でもどこか嬉しそうだった
するとルーク先輩は私の隣にいるのが誰なのか分からなかったらしく私に少しおずおずしながら聞いてきた
ル「ティアさん、あの・・その人は?」
テ「あ、この人は・・」
ヴァ「初めましてルーク君。私はヴァン、ティアの兄だ。この前は妹を・・ティアを助けてくれてありがとう」
するとルーク先輩ははっと気がついたように言った
ル「あ!あなたがティアさんのお兄さん?こちらこそこの前は助かりました。的確なティアさんの応急処置のおかげでこれ以上ひどくならずにすみました。ティアさんはお兄さんに教えられたといってましたから・・ありがとうございました」
ヴァ「いや、やったのはティアだ。お礼ならティアに言ってくれないか」
テ「え//・・ちょっ//、兄さん//・・」
ル「ありがとうティアさん。あのあと家にも連絡してくれたんだよね?」
テ「は、はい//・・一応・・・」
ル「おかげで目覚めたとき家族や親友がそばにいてくれたよ。ありがとう」
テ「・・・はい//」
私は彼の優しい笑顔に赤面しながらもなんとか返事を返した